2024年に入って2件登壇しましたので、こちらのエントリで振り返っていきます。
Hatena Engineer Seminar #28 「技術習得を支え続けた私の個人開発ヒストリー」
2024年1月30日に、「個人開発」をテーマとしたHatena Engineer Seminar #28にて登壇しました。
学生の頃からずっと続けてきた個人開発を通して、モノづくりを続けながら扱える技術を次々に増やしていった話と、最近の個人開発で自分の責務を減らすことを目的に進めているモダナイズの話をしました。さらに、企画・開発の両面にフルコミットする個人開発の経験がプロダクトエンジニアと呼ばれつつあるエンジニアの一つのあり方でいることに深く貢献している、だとか、個人開発がエンジニアリングの美学を学ぶ庭になる、というメッセージも伝えました。
話の構成として、自分のこれまでの個人開発の歴史や当時の自分・社会の状況を振り返りながら進めていき、その上で一般化した結論を最後に提示していきました。これに関して社内でも「キーノートっぽい」などという感想をいただいたのですが、まさに狙った効果でした。YAPC::Kyoto 2023の id:onishi さんのキーノートにだいぶ影響されてますね。
主題を伝えるのに年ごと辿る説明方法は明らかに冗長なんだけど、(実際に人生の多くを捧げてきたので)自伝みたいな色付けもしたくて敢えてこうしたのがちゃんと意図通りになったっぽくて安心 https://t.co/NbXG8aqZIB
— Arthur (@Arthur1__) 2024年1月30日
あと、発表の最後にMackerel DrinkUpというオフラインイベントの宣伝をしたのですが、これを見て来ましたと言ってくれた方がいて嬉しかったです。
動画はこちら:
資料はこちら:
Scalaわいわい勉強会 #2「見せ算をScalaで実装してみた」
Scalaわいわい勉強会 #2にてLTをしました。前回のScalaわいわい勉強会でもLTをさせてもらいました。
今回は、M-1 2023の決勝で物議を醸したさや香の見せ算をScalaで実装したという話をしました。
この漫才を見た瞬間から、これScalaで実装しようと思っていました。同じようにプログラミングで実装したいと思った人はいたらしく、Pythonなどで実装した記事がいくつか上がっていますね。でもなぜ僕はScalaを選んだのかというと、以下の画像をご覧ください。
あたかも四則演算に加えてmiseという演算子が本当にあるかのように見えるではありませんか。これは5則目が追加されたという事実の表現として結構大事なことだと思うんですよね。Scalaでは演算子を独自に作成できるので、それを実現する2つの言語仕様を紹介しました。
これだけですとかなり初心者向けの内容になるので、来場者に楽しんで聞いてもらえるかというのがネックではありました。しかし、Scalaわいわい勉強会は初級者から上級者まで楽しめるようにと企画されているものですので、そこは割り切ることにしました。では実際どうだったかというと、以下の記事のように初心者の方もいらしていたようで、反応を見るにビギナー向けのトークができて良かったと強く思いました。
中級者向けにはScala 3でのアップデートに触れる・型レベルプログラミングでの実装を紹介するなどして、うまくバランスが取れたかなあと思っています。ただしScalaの人はM-1を見ないらしい。
資料はこちら:
次の予定は特に決まっていないのですが、Go Conference 2024にはProposalを出す予定です。よろしくお願いします。