Diary of a Perpetual Student

Perpetual Student: A person who remains at university far beyond the normal period

PipeCDでデプロイメントが完了したらMackerelのグラフアノテーションに記録する

これは Mackerel Advent Calendar 2024 1日目の記事です。

前置き

こんにちは。サーバー監視・オブザーバビリティプラットフォームであるMackerelの開発者で、「オブザーバビリティの実現」チームでテックリード兼プロダクトオーナーをしております id:arthur-1 と申します。昨年のMackerel Advent Calendar 2023においては25記事書き切ることができましたが、今年は控えめにやっていきます。

さて、先日はCloudNative Days Winter 2024に参加させていただき、多くの方と交流できました。私はプレイベントである船上LT会にて、OpenFeature×AWS AppConfigの話で登壇したほか、OSS展示にOpenTelemetryに関する自作ツールのポスターを出していました。

懇親会/2次会でPipeCDのメンテナの方々とたくさんお話しできたので、今回はMackerel×PipeCDのネタで行こうと思います。昨年の私のエントリを読んでいる方はお気づきかもしれませんが、以下の記事のPipeCD版をやります。

blog.arthur1.dev

本題

PipeCDとは、GitOpsを実現する継続的デリバリーツールです。マルチプラットフォーム対応で統一されたプログレッシブデリバリーを行うことを目指しており、Kubernetesだけでなく、Amazon ECSやTerraformなどに対しても利用できるのが大きな特徴です。manifestが含まれたGitのリモートリポジトリの更新を検知して、自動でさまざまな環境に対してデプロイすることができます。

pipecd.dev

プログレッシブデリバリーを目指しているところが個人的には推しポイントです。先日私がWaroom Meetup #2にて障害対応に関する登壇をした際にも、手札に入れたい技術としてプログレッシブデリバリーを挙げていました。

なんらかのアプリケーションをデプロイしたり(Binary Push)、インフラの設定を変更したり(Configuration push)する行為は、障害を起こす主な要因の一つです*1

監視サービスにおいて、こうしたシステムの変化や障害に関連し得るイベントと、モニタリングシグナルを紐づけて閲覧できるというのは大事な機能です。Mackerelにはグラフアノテーションという機能があり、グラフ上に時刻と紐づけてメモを残すことができます。グラフとは独立してブラウジングすることもできるので、サービスの様子の変化に関連するさまざまなイベントとその時刻を記録しておく場所としてご利用いただけます。

今回はPipeCDでデプロイメントが完了したら、その時刻でグラフアノテーションに書き込み、デプロイイベントとグラフを紐づけて描画できるようなものを作っていきます。

mkrで手軽にグラフアノテーションを作る

グラフアノテーションを手軽に投稿するにはMackerelのCLIであるmkrを利用するのが便利です。mkr annotationsコマンドで以下のようにしてグラフアノテーションを作ることができます。

export MACKEREL_APIKEY="***censored***"
mkr annotations create --title "message" -s mackerel-service-name --from $(date +%s) --to $(date +%s)

Argo CDの場合のおさらい

Argo CDのSync起因でグラフアノテーションを書き込もうとしていた時には、Argo CDのResource Hooksの仕組みを使って、Sync完了後にmkrのコンテナイメージを動かすようなJobを定義していました。

apiVersion: batch/v1
kind: Job
metadata:
  generateName: mackerel-sesame-deploy-annotation-
  annotations:
    argocd.argoproj.io/hook: PostSync
    argocd.argoproj.io/hook-delete-policy: HookSucceeded
spec:
  template:
    spec:
      containers:
        - name: mkr-create-annotation
          image: docker.io/mackerel/mkr:latest
          env:
            - name: MACKEREL_APIKEY
              valueFrom:
                secretKeyRef:
                  name: mackerel-arthur-1
                  key: apikey
          command: ["sh", "-c"]
          args:
            - |
              mkr annotations create --title "synced mackerel-sesame" \
              -s iot-monitor -r mackerel-sesame \
              --from $(date +%s) --to $(date +%s)
      restartPolicy: Never

PipeCDの場合

PipeCDにはv0.46からデプロイメントパイプラインにScript Runという種類のstageが実装されています。エントリ執筆現在(v0.49.4)ではアルファステータスとなっています。

pipecd.dev

デプロイを実行したステージの後にScript Runステージを入れ、そこで何らかの処理を行えばアノテーションを投稿できそうです。しかし、ここで実行できるコマンドは限られています*2。pipedのコンテナイメージにビルトインで入っているコマンドしか呼べず、もちろんここにmkrは入っていません。

そのため、mkrを含んだpipedのコンテナイメージを自前で作る必要があります。以下のようなDockerfileを書くことで、mkrを含んだpipedのコンテナイメージをビルドできます。mkrもpipedもイメージがAlpineベースなので、相性的にもバッチリです。

FROM mackerel/mkr:v0.59.0 AS mkr
FROM ghcr.io/pipe-cd/piped:v0.49.3
COPY --from=mkr /usr/local/bin/mkr /usr/local/bin/mkr

カスタムビルドしたpipedを立てられたら、あとは以下のようにPipeCDのmanifest yamlを編集して、デプロイパイプラインの最後のステージとしてSCRIPT_RUNを追加してあげましょう。

apiVersion: pipecd.dev/v1beta1
kind: TerraformApp
spec:
  name: plan-approval-apply-app
  input:
    terraformVersion: 1.8.3
  pipeline:
    stages:
      - name: TERRAFORM_PLAN
      - name: WAIT_APPROVAL
      - name: TERRAFORM_APPLY
      # ↓↓ここから↓↓
      - name: SCRIPT_RUN
        with:
          # サボってキーをそのまま埋め込んでますが、PipeCDのSecret management機能を使うと良さそうです
          env:
            MACKEREL_APIKEY: "***censored***"
          run: |
            mkr annotations create --title "synced ${SR_APPLICATION_NAME}" --description "${SR_SUMMARY} commit hash:${SR_TRIGGERED_COMMIT_HASH}" -s arthur --from "$SR_TRIGGERED_AT" --to $(date +%s)
  # ↑↑ここまで↑↑
  description: |
    This app demonstrates how to deploy a Terraform resource with a customized pipeline.\
    cf. [adding a new app](https://pipecd.dev/docs/user-guide/managing-application/adding-an-application/), [app configuration](https://pipecd.dev/docs/user-guide/configuration-reference/#terraform-application)

Deploymentが成功しているのを確認したら、Mackerelのサービスページやカスタムダッシュボードページなどで、グラフアノテーションが投稿されているのを眺めましょう。

デプロイメントがトリガーされてから終了するまでの時間や、デプロイしたアプリケーションの名前、commit hashといった情報がアノテーションに含まれていますね。PipeCDがさまざまな環境変数を用意してくれており*3、これを利用するとアノテーションに入れたいテキストや時刻を簡単に組み立てることができます。

メトリックの変化とデプロイイベントを無事視覚的に紐づけることができたところで、今回は以上になります。


明日のMackerel Advent Calendarは id:missasan の記事になります。お楽しみに!

28歳

になった。

誕生日と言っても特に変わらぬ一日で、一人で在宅で仕事をしていただけである。

申し訳程度の要素として、ケーキを買って食べた。

躍動するケーキ

爪は一足早くバースデー仕様になっていた。

"happy birthday to me."

部屋のBGMには「『いちご白書』をもう一度」が流れていて、「もう若くないさと 君にいいわけしたね」という歌詞が謎の刺さり方をした。

ポケポケでパックを引いたら、俗に言うゴッドパックが当たって、良い誕生日プレゼントをもらったなと思った。

年齢を記録するポストとしては自分の写真が載っていると後で読み返したときに役立つだろうが、物理で誰かから祝われていて写真を撮られているわけではなかったので、最近のXの自撮りポストでもぶら下げておく。

The 27 Clubに加入することなく28歳を迎えてしまって、何か大事なことをやり残した気がしてならない。

まだ誕生日が終わるまで2時間弱あるので、近所のスナックにでも飲みに行こう。

最近聴いてる曲: Nov. 2024

prev:

blog.arthur1.dev

休憩と宿泊 / Laughing Hick

サビのベースライン、基本オクターブなんだけど要所要所でメロディーとユニゾンになってるというベースラインが良すぎた。

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社会のゴミカザマタカフミ / 3markets[ ]

イントロ良すぎる。

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ノールス / シンガーズハイ

バッチバチにキマっている。

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GO ON YA WAY feat.超学生 / FAKE TYPE.

最近買った太鼓の達人に入っていた。

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ずうっといっしょ! / キタニタツヤ

有名なので説明不要か。

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ちりぬるを / 椎名林檎と中嶋イッキュウ

放生会は個人的2024ベストアルバム。

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ラヴィ / すりぃ

OMMC的な中毒性を感じる。

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大女優さん / いよわ

ラスサビに向けてのぐちゃぐちゃな盛り上がり方が良い。

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あ・れ・か・ら / ヒロスケ

チルい。

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蛍 / 藤田麻衣子

落ち着く。

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新次元の禁じ手 / フロクロ

そこそこ長い韻の踏みがすごい。

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Pretend We're Dead / L7

車が運転できて洋楽ラジオが聴けるゲームということで昔持っていたGrand Theft Auto: San Andreasのリマスター版を買った。ちなみにグロいのは相当苦手。収録曲から3選。

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Hold The Line / Toto

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Them Bones / Alice In Chains

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番外編: 「彁」リズム解説動画 / LeaF

コメント欄の視聴者ガチ解説も良かった。

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まとめ

令和のポップスに全然追いつけてなくて、同年代や若者とカラオケに行きづらい。

ポケモンカード シティリーグ2025 S2もルギアで出て予選10位でした

このエントリには日記以上の情報はありません。

ポケモンカードのシティリーグシーズン2が始まって2日目というタイミングで参加しました。

結果

まずは結果から。予選が4-2で10位という結果でした。CSPは15ptもらえましたが決勝トーナメントには進めず。

前回と同じベスト4を目標にしていたので、未達といったところです。

blog.arthur1.dev

デッキ選択

今回のシティリーグに向けての練習や情報収集は残念なことにあまりできませんでした。仕事もプライベートもちょうど忙しいタイミングでジムバトルや大会にあまり参加できませんでした。また、家におらず旅先にいる日も多くPTCGLですらなかなか遊べませんでした。

使用候補のデッキは3つほど考えていて、

  • ルギアVstar
  • レジドラゴVstar
  • ジュペッタex/サーナイトex

のどれかにしようかなあという気持ちでいました。ルギアは握り慣れていて著しく不利な上位デッキがいない、レジドラゴはここ最近で一番戦績が良さそう、ジュペッタは直近の海外大会でそれなりの成績な上にまだ認知度が低そう、という感じですね。

自分はプレイングより情報アドで勝ちたいタイプなのでジュペッタを握りたかったのですが、家にジュペッタexがあんまりなくて組めず、調達の時間もなかったため断念。レジドラゴVstarはリソース管理が難しく大会で使用できるほどの練度に達していないと判断。ということで半ば消極的にルギアを選ぶことにしました。

ルギアのレシピを環境に合わせて調整することも叶わなかったため、日本人選手が優勝したことで話題となったRegional Dortmundにおいて、準優勝のRahul Reddy選手が使用していたルギアのデッキ60枚そのままで出てみました。

この構築のポイントとしては、

  • 相手がサイドを取りきるまでに2-2-2で取り切るのが基本路線
  • 時にはルギアVstarのそこそこのHPを活かして、まっすぐに前のポケモン(サイドレースに深く関与しないポケモン)を取らずに待機する選択もある
  • イキリンコexとテーブルシティ入り、ネストボール2投で序盤の安定感を少しでも高めている
  • 悪リザードンexのようなピジョットexに強く依存したデッキに強く出れる
  • カーストボムやレジドラゴのファントムダイブ+フライングエントリーorトライフロストのせいでチラーミィが残りづらい環境なのに対し、アヤシシVが奇襲的に大打点を出せる
  • 実はテツノツツミが殴れて、進化ポケモンのワザを封じる効果があるというのを覚えておくと1%ぐらい役に立つかも

といったところでしょうか。

ところで、この会場ではジュペッタサーナイトが優勝していました。もう少し早く現物のカードを準備しておけば……と後悔したものです。

マッチング

戦いの様子は半日後に思い出しながら書いているので、誤りを含む可能性が大いにあります。

総じて、相手が事故ったゲームだけ拾って、こっちが事故ったゲームは負けた、みたいな感じで、あんまり面白い展開にはならなかったですね。

1戦目: vs ゾロアークVstar 後攻 勝ち

相手が事故ってしまっていたのでゾロアークVのうちにルギアVstarで取りきって勝ちました。

2戦目: vs トドロクツキex/モモワロウex 先攻 勝ち

この試合も相手が事故ってしまい、かがやくゲッコウガとモモワロウexを取って種切れで勝ちました。

3戦目 vs 悪リザードンex 後攻 勝ち

先2でヒーローマントつきリザードンexが立って攻撃してくる。これに対してルギアVstarで2回殴ってサイド2-2交換、相手がピジョットexを立てることができず進化が進まなかったので、その間に非エクを2回取り、ロトムVを前に呼んで計6枚。

4戦目 vs タケルライコex 先攻 負け

先攻1ターン目、手札には大量のサポートとレガシーエネ。ルギアにレガシー貼ってイキリンコを使うもアーケオスが全く落とせず、ツツミ前でパス。後1でタケルライコがツツミを2エネ使って取る。

先攻2ターン目、手札にはエネルギーたくさん+チラチーノの状態。これをトラッシュするとリソース不足必至なので、ネオラントから最後のナンジャモを打ってみる。アッセンブルパーツ全然足りず風よみでパス。後2でレガシールギア取られる。

先攻3ターン目、アッセンブルはできたものの、ボスもチラチーノもないのでサイドは取れない。後攻3ターン目。ポケモンキャッチャー表、ルギアVstar無視されてイキリンコV取られエネ節約される。

この時点で雷エネ闘エネが3枚ずつ見えたのでオーリムかタンカがないとタケルライコが殴れないと判断し、前の1エネタケルライコexを無視してボスキチキギスexで2枚取り。しかしボスを打っているということはハンド干渉できなかったということで(そもそもナンジャモはもう残ってない)、そのままオーリムが打たれて前突破されて負け。

5戦目 vs 大空洞ルギアVstar 先攻 負け

事故に事故ってこちらがアッセンブルスターできた頃にはサイドが2-6に。ホーホーも待機している状態なので捲れるわけない。ジェットエネルギーも1枚しか見えていないのでLOプランも当然ない。

HP230のテラパゴスが240点で殴ってくるの、つらいですね。先2でアッセンブルスターしてテツノカイナでホーホー取れてたら勝ててそうだけど、結局230の突破が大変なのでボス打てないターンが1回生まれるだけでしんどそう。

6戦目 vs ソウブレイズex 先攻 勝ち

ソウブレイズは苦手対面ですが、相手のエネルギートラッシュが思うようにいかず、ルギアVstarを倒しきれない1ターンをもらえたのでなんとか勝利。サイド6枚はキチキギスex+ソウブレイズex+かがやくゲッコウガにごっつぁんプリファイ。

感想

直前に短期間での練習となりましたが、付き合ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。おかげさまで少し安心して試合に臨むことができました。

練習不足の状態でシティ出るの後悔がすごいので、次回はちゃんと予定を調整しておきたいですね。仕事の調整は多分できないですが、個人の遊びの予定は制御可能なので……。

余談ですが、今回の大会は自分の会社のロゴが大きく入ったパーカーを着て参加しました。スポンサード選手感あって良いですね。あとこの格好で不躾な行動をするわけにはいかないという自制心も働いてなお良い。本当に会社からスポンサーしてもらえるように頑張りたいものですね。社長、見てますか~?

Mackerel オブザーバビリティユニット(仮称)のテックリードになります

本日よりMackerel開発チームは内部的に2つのユニットに分割されることになったのですが、一方であるオブザーバビリティユニット(仮称)のテックリードに私 id:arthur-1 が就任しました。オブザーバビリティプラットフォームとしてのMackerelの機能や、その機能を提供するシステムについて、技術周りの責任を持ちます。現時点の社内の建て付けだと、社内で横断的に技術を統括するグループとやりとりする窓口以上の明示的な役割はないのですが、当然それ以上のことはやっていかなければならないでしょう。

はてなに新卒入社して最初にMackerelチームにやってきて早2年半といったタイミングですが、面白い仕事をいただいたなと思っています。抱負について、別に社内に隠すことでもないかなと思うので、書ける範囲でパブリックなこの場所で書きます。

抱負

自分の仕事として、事業目標に対して技術でコミットする、そしてチームとしてそれができるように導きます。それ以上のことはないと思っているのですが、具体的に大事にしている領域や観点について紹介します。

オブザーバビリティデータに適したデータストアの設計

オブザーバビリティ、あえて漢字で書くと可観測性というのは、出力からシステムの内部状態を測定できるか(あるいはそれがどのレベルでできるか)というものです。可観測性を担保するためには、サイズが大きく量が多いデータを取り扱うことから逃げることはできないでしょう。大量のテレメトリデータを安価に保存し、高速に、かつ自在に検索できるデータストアの用意が、オブザーバビリティプラットフォームの競争力を高めるため、そしてユーザーのシステムの可観測性の実現のために大切なポイントだと考えています。実際、「オブザーバビリティ・エンジニアリング」という本でも、効率的なデータストアの実装について丸々一章割かれて解説されています。

www.oreilly.co.jp

今までMackerel開発チームで取り扱うことがなかったミドルウェアを取り入れたり、最新の研究情報に触れたりと、ある程度リソースを投じて、オブザーバビリティデータを取り扱うのに適したデータストアをMackerelのシステムとして実現させたいと目論んでいます。目論んでいるだけでなく、すでに実際に取り組んでもいます。こちらに関してはいつかパブリックな場で発表できれば良いですね。ご期待ください。

進化し続けるOpenTelemetryの仕様に追従する

Mackerelはテレメトリデータを扱う標準規格であるOpenTelemetry(のうちMetrics・Traces)に対応し、今後もその範囲を広げていきます。一方で、OpenTelemetryで定められた仕様というのは変化し続けるものです。

その例としてEntityを挙げましょう。OpenTelemetry Metricsを投稿するとき、そのMetricsはあるResourceに紐づき、Resourceに関する情報はResource AttributeとしてMetricsデータそれぞれに紐づけていました。しかし、OpenTelemetryバックエンドが永続化するべきデータモデルの1つとして、Resourceに代わりEntityというものが新たに提案されています。

MetricsそれぞれにResourceに関する情報をたくさん紐づけるのではなく、ホストなどのEntityはEntityとして分けて投稿し、Entity IDだけをMetricsに紐付けるようなイメージでしょうか。Entityはまだproposalが通ったフェーズですが、そのうちAPIやSDKに実装されることでしょう。

こうしたOpenTelemetryの仕様の変化についてチームでキャッチアップし、機能開発やシステムのメンテナンスに活かす仕組みを整えたいと考えています。現時点ではオブザーバビリティ研究会を定期的に開催し、OpenTelemetryの仕様やエコシステムの変化を追ったり、OpenTelemetryを超えたオブザーバビリティの実現について議論したりしています。

自分たちのシステムのオブザーバビリティを実現する

私たちはオブザーバビリティプラットフォームの提供者であると同時に、自身もまたオブザーバビリティを求めているシステム開発・運用者です。オブザーバビリティプラットフォームを提供する我々が勘や経験に基づいた問題解決をしていたら、提供者としての立場がないですよね。

様々なテレメトリをうまく使い分けながら、自分たちのシステムのオブザーバビリティを実現します。自信を持って我々がオブザーバビリティの先頭集団であると言えるようになりたいです。また、この過程で得た知見は製品開発に活かすと同時に、技術情報のアウトプットやOpenTelemetryのエコシステムへの貢献にも繋げていきたいと考えています。

まとめ

他にもチーム同士の連携など色々考えていることはあるのですが、今回はこの辺にしておきます。

開発者として基本はベストプラクティスから道を外さないように歩み、時はきちんとした理屈でもって適切に攻めた選択も取れるようにしたいです。そして、それが相対的に得意であるからこそ拝命したものと思っています。

ぜひ応援してください。ドライな振る舞いをしていることもありますが、励みになります。

最後に宣伝

これはあんまりテックリード関係ないのですが、日記なので、宣伝を2つさせてください。

Waroom Meetup #2 登壇

2024-11-13(水)に、株式会社Topotalさんが主催する、「現場の声から学ぶインシデント対応 | Waroom Meetup #2」に登壇します。

「障害対応指揮の意思決定と情報共有における価値観」というお堅い発表タイトルなのですが、Mackerel開発チームという現場で起こった実際の事例を元に、障害対応の指揮官をする上で気をつけているポイントを解説する予定です。オフライン限定ですので、ぜひ会場にお越しください。

topotal.connpass.com

PHPカンファレンス小田原2025 トーク募集

実は、PHPカンファレンス小田原2025のコアスタッフをやっています。技術カンファレンスのコアスタッフは個人的に避けていたのですが、ある条件を満たしたため今回携わっております。

そんなぺちおだ2025ですが、登壇のプロポーザル募集が開始しました!匿名プロポーザル形式となっております。ぜひご応募ください。

note.com

企業様のスポンサーも募集しておりますのでこちらも併せてご検討ください。

note.com

AWSのARNに日本語文字や絵文字が入ることがあるのを知っていましたか?

AWSにおいてリソースの識別子として使われるAmazonリソースネーム(ARN)というものがあります。私は、ARNには英数字と一部記号しか使えないものとばかり思っていました。

それでは以下の画像をご覧ください:

なんと、ARNに日本語どころか絵文字まで入っているではありませんか!

これはAWS Step Functionsのステートマシンです。ステートマシン名に利用できる文字種はドキュメントに以下の通り記載されており、日本語文字などの非ASCII文字を使えるのはバグではなく、意図して許可されているようです:

Names of state machines, executions, and activity tasks must not exceed 80 characters in length. These names must be unique for your account and AWS Region, and must not contain any of the following:

Whitespace

Wildcard characters (? *)

Bracket characters (< > { } [ ])

Special characters (" # % \ ^ | ~ ` $ & , ; : /)

Control characters (\u0000 - \u001f or \u007f - \u009f).

Step Functions accepts names for state machines, executions, activities, and labels that contain non-ASCII characters. Because such characters will not work with Amazon CloudWatch, we recommend using only ASCII characters so you can track metrics in CloudWatch.

https://docs.aws.amazon.com/step-functions/latest/dg/tutorial-creating-lambda-state-machine.html#create-state-machine-step

Step FunctionsのARNはステートマシン名を元に組み立てられるので、ステートマシン名に日本語文字を入れるとARNにも同様に日本語文字が入ることになります。

また、非ASCII文字を使う弊害として、このステートマシンについてCloudWatchによる監視ができなくなる旨が書かれています。コンソールでモニタリングタブを開いても、以下のようにエラーが表示されグラフが閲覧できません:

CloudWatchのSDKやAPIを利用してメトリックを取得しようとしても、以下のエラーで取得できません:

AWS/States ExecutionsAborted InvalidParameterValue: The value for parameter Dimensions.member.1.Value contains non-ASCII characters.

まとめ

  • ARNには非ASCII文字が入ることも許容される
  • その例として、AWS Step Functionsのステートマシンがある
  • しかし、CloudWatchによるモニタリングができなくなってしまうので推奨されない

ポケモンカード シティリーグ2025 S1 BEST4のルギアを紹介します【アヤシシV・イキリンコex採用】

前置き:このエントリにはいわゆる解説note*1ほどの深みはないかもしれません。(実績も中途半端だしね……)

こんにちは、ルギア信者のid:arthur-1です。大会ではサーナイトを握ることも多いような気もしますが、ルギアVstarはパラダイムトリガー発売以来スタンでもエクでもずっと擦ってます。

ルギアVの置物の横で、はばたくルギアのポーズをするid:arthur-1

さて、ポケモンカードのシティリーグ2025 シーズン1にルギアデッキで出場し、参加者61名中ベスト4になりました。これは自分史上最高成績なので素直に嬉しいですね。

このエントリではなぜこのデッキやパーツを選択したのかや、当日のマッチアップ、バトルのTIPSについてゆるふわにご紹介できればと思います。

デッキリスト

ルギアV×3枚、ルギアVstar×3枚、アヤシシV×1枚、ガチグマアカツキex×1枚、イキリンコex×1枚、アーケオス×4枚、チラーミィ×2枚、チラチーノ×2枚、ネオラントV×2枚、テツノカイナex×1枚、キャプチャーアロマ×4枚、ネストボール×2枚、ハイパーボール×4枚、博士の研究×4枚、ボスの司令×4枚、ナンジャモ×3枚、ジニア×1枚、テーブルシティ×2枚、ダブルターボエネルギー×3枚、ギフトエネルギー×4枚、ジェットエネルギー×4枚、ミストエネルギー×3枚、Vガードエネルギー×1枚、レガシーエネルギー×1枚
デッキコード: FwfbkV-MpfIoo-F1FdV5

PTCGLのデッキコード(クリックで展開)

Pokémon: 10
1 Bloodmoon Ursaluna ex TWM 141
2 Lumineon V BRS 40
1 Iron Hands ex PAR 70
3 Lugia V SIT 138
4 Archeops SIT 147
2 Minccino TEF 136
2 Cinccino TEF 137
3 Lugia VSTAR SIT 139
1 Squawkabilly ex PAL 169
1 Wyrdeer V ASR 134

Trainer: 8
2 Mesagoza SVI 178
2 Nest Ball SVI 181
4 Professor's Research SVI 189
4 Capturing Aroma SIT 153
4 Boss's Orders PAL 172
3 Iono PAL 185
1 Jacq SVI 175
4 Ultra Ball SVI 196

Energy: 6
1 Legacy Energy TWM 167
4 Jet Energy PAL 190
4 Gift Energy LOR 171
3 Double Turbo Energy BRS 151
3 Mist Energy TEF 161
1 V Guard Energy SIT 169

Total Cards: 60

デッキ選択の経緯

ルギア選択の理由とメタゲーム

今環境はどのデッキも回ればある程度勝てるだろうという体感があり、よほど環境で逆風にならなければ個人的にずっと使ってきて練度が相対的に高いルギアを選択しようと決めていました。環境上位にいるライコポン・リザードン・ドラパルトに対して回答を持てている立ち位置なのも大きいです。

シティ直前のメタの回り方としてカビゴンやミミッキュ・オーガポンいしずえのめんexを主軸としたコントロールデッキの増加傾向が見られ、その優勝率が非常に高いことから、これらのデッキを握ってくる人は更に増えると予想しました。こうした対面も落とさずに済むルギアの選択は精神衛生上良かったです。

ここからは、上記リストに至った経緯をお話しします。

テクいルギアからの卒業とチラチーノリストラ

ここ半年ぐらい、チラチーノで全力でサイドを取りに行くというよりは、相対的に技巧的な構築のルギアを回していました。CL札幌2024でミライドンが優勝したあとしばらくは、オンバーンexを採用したルギアでそこそこの勝率を出していました*2

WCS2024前後はレジドラゴVstarがトップメタで、その結果ルール持ちのたねを主軸としたターボデッキが増えていました。こうした早いデッキにルギアVを取られアッセンブルスターできず負けてしまう問題への対策を取る必要がありました。この頃の自分は、バルビートでサイド1枚のポケモンを捧げつつファストサインで先1から安定してたねポケモンを出せるようにする、クレッフィやテツノイバラを採用したりオーガポンいどのめんexのすすりなくロックをしたりで時間を稼いでなんとかするなどの対応をしていました。

とは言えポケモンキャッチャーが飛び交い結局後ろのルギアが取られてアッセンブルスターできないことも数多くありました。ネジキを多投するなどして抗いましたが、ネジキを使ったターンはHP230をルギアVstarで超えられずバトルポケモンを倒してサイド2枚を取ることができないため、厳しい状況に変わりありません。そのため、アッセンブルスターという1つのハードルを超えた上で更に進化まで要求するチラチーノをアタッカーとして採用しづらいと感じるようになりました。その点ガチグマアカツキexが優秀すぎるので、後述の通りシティ前日まではチラチーノ不採用のルギアを中心に回していました。

また、ポケモンキャッチャー・プライムキャッチャーが多く採用されている関係で、たねポケモン主軸の相手にも関わらずオンバーンexのおんみつひこうを回避されてしまう問題もあり、こちらも合わせて不採用の流れとなりました。ルギアは前のめりに回してこそ輝くという認識を改めてしました。

シティ前のデッキ調査と練習

ルギアの醍醐味はなんといっても採用ポケモンをある程度自由に選べることです。Limitlessという海外のポケカの戦績がたくさん載っているサイトがあるのですが、これを見ながら上位入賞ルギアデッキを一通り回して、環境への刺さりを吟味していました。Limitlessでの戦績分析の見方については、最近じゅんさんが解説動画を上げていたので、初めてLimitlessの存在を知った人は見てみると良いかもしれません。

www.youtube.com

PTCGLでたくさんのルギアデッキを試している様子

PTCGLではルギアをたくさん回しつつ、普段のジムバトルではルギア以外のデッキ以外も積極的にまわしていました。これは、他の競技プレイヤーの良き壁となること、様々のデッキを回すことでそれぞれのデッキのSPOFや満たせる要求の確率を知り対面のプレイングに活かすことなどが目的です。リザードン、ドラパルト、レジドラゴ、サーナイト、パオジアン、ディアルガ、ターボツキ、テツノイバラ、カビゴンと、メインのルギア以外にも多くのデッキをリュックに入れて練習に行きました。僕には身近に調整仲間がいないので、フリーで対戦してくれる人がいるようなお店によく行っています。

チラチーノなし基本エネ採用バレットルギア

ライコポンのようなたねポケモン主軸のデッキが目立ったためチラチーノの高打点が不要と判断し、シティの直前はルギアの中でもチラチーノがないバレットタイプの型をずっと回していました。レガシーエネルギーだけに頼らず基本エネルギーを採用してバレットのポケモンを最大限に活かせる形です。参考にしたのが下のnoteで、これとほぼ同じ構築です。ポケモンを雑に出すと負けるなど見た目ほど簡単ではないものの、個人的にはこの型が一番手に馴染みました。

note.com

このレシピの良いところをいくつか挙げます、最初のターンにルギアを2面展開しないといけない対面(ライコポンやトドロクツキなど)が環境に多いところ、ルギア4ネスト3のため2面立てる動きが安定します。最悪アッセンブルスターできずにサイドを取られ続ける展開になっても、省エネルギーのアタッカーが2体(かがやくリザードン・ガチグマアカツキex)いるので、ルール持ちたね主軸(ライコポン・トドロクツキ・ミライドン)のデッキに対してこれだけで捲るルートを見ることができます。ブーストエナジー古代や勇気のおまもりでHPが上がることに対してもジャミングタワーを温存できれば問題ありません。

一方、打点に上界があるので同じく環境に多く居続ける2進化系統(リザードンex・ドラパルトex)対面に苦手意識がありました。基本的には2進化のアタッカーは無視してシステムポケモンを狙うか、オーガポンいどのめんex・テツノカイナexでサイドを2枚取り、サイド2-2-2プランを目指します。しかし、2進化系統のデッキと当たる確率に対してこのプランを通す再現性が足りないと感じました。

殴り始めるのが出遅れてしまうとそのプランを通す前にゲームが終わってしまうのですが、2ターン目にアーケオス1体でさえもアッセンブルスターできずに殴り負ける展開が多かったです。ジニア不採用・ネオラントV1枚採用というところもある程度響いているのでしょうか。序盤にレガシーエネルギーがサイドにいると、進化前のたねポケモンからサイド2枚取れるタイミングを失ってしまうこともありました。その場合はたね1枚カーストボム1枚で残り4枚なので後ろを2回呼べば勝てますが、その前にフトゥーや崩れたスタジアムでロトムVやキチキギスexが盤面から消えると厳しい勝負になります。ピジョットexをライコウVで取ることはできるのですが、その後のもう2サイドが大変で1ターン足りなくなりがちです。

シティの上位入賞ルギアのほとんどにチラチーノは採用されているという実績の中、やはり上限のない打点が出せるというのは2-2-2プランを通し切るために大事なポイントかなあと考えました。ルギアは中途半端に打点を与えてあとで殴れないポケモンを縛りつつどうにか最後に辻褄を合わせるといった器用なことができるデッキではないので、2進化アタッカーにワザを打つのが実質1ターンパスなことも多いんですよね。直近のジムバトルの勝率は25%を切っていたのもあり、完全に自信を失った状態で対面でできる練習の機会を終え、このデッキで登録を済ませました。

BaltimoreのRegional CS観戦からの方針転換

ちょうどシティ前夜から朝方にかけて、アメリカのBaltimoreでPokémon Regional ChampionshipsのDay 2が開催されていました。朝からシティリーグなので早く寝なきゃと思いつつ、ここで情報アドが得られたら大きいと考え、朝7時ごろまでずっと配信を視聴していました。

この大会で準優勝だったのがCiaran Farahさんのルギアデッキでした。

このデッキが準決勝でターボツキに勝っているのを見て良いなぁと思い、PTCGLで早速見様見真似で組んで(当時はまだ大会中だったのでリストが公開されていませんでした)数戦回しました。上のポストと見比べると自分の構築はナンジャモ+1ダブルターボ-1の差分ですね。回した結果手応えを感じた上、現状のルギアデッキの課題を解決する理屈が通ると思ったので、このデッキで出ることにしました。必要なパーツを自宅のストレージから探し当てるのに30分かかり、登録締め切りの10分前にようやくデッキ登録をし直しました。

デッキ構築解説

ここからはあたかも自分でデッキを構築したかのように構築の思想を述べます。

構築思想

自分はルギアの弱点は序盤の安定感の無さに尽きると思っています。先攻2ターン目アッセンブルスターなんて基本的には都合が良いだけでそんなうまい話はないです。僕が2ターン目にアッセンブルスターできていたら運だけの春日と煽ってもらって構わないです。実際そうですから。(ちなみに今回のシティリーグ8戦中2ターン目にアッセンブルスターを宣言したのは2戦だけです。)

この問題に対し、過去の自分は相手を妨害することで時間を稼ぎ実質2ターン目アッセンブルスターを宣言するという手段をとっていました。しかし、前述した通り妨害を通しにくい環境であることから、とにかくアッセンブルスターを早期に宣言する安定性を高める手段を取りたいと考えました。Ciaran Farahさんのルギアデッキはまさにこの問題意識にピッタリ合う構築だったと思っています。

それに加えて、2進化軸のデッキに対してはアタッカーをワンパンできる打点がやはり必要だという考えがありました。

プレイング

基本的には、相手がサイドを6枚取るまでに2-2-2でサイドを取ることを目指します。相手はチラチーノやアーケオスを取らざるを得ないと感じるほか、こちら側のサイド2枚のポケモンをワンパンできないことが多く、6枚取り切るまでに時間がかかります。レガシーエネルギーでサイドをずらすことも可能です。よって、1ターン程度であればサイドが取れないターンがあっても間に合いがちです。

2ターン目にアッセンブルスターできずに先に殴られるのは普通なので、それでも諦めないことがまず大事です。

vsルール持ちたねポケモン系統

HP220までのポケモンをルギアで取る/HP230以上のポケモンをチラチーノ・アヤシシ・ガチグマで取る これを3回やります。

2進化系統でも同じことが言えますが、HP210のキチキギスex・オーガポンみどりのめんexが取れる/取れないが大きな違いなので、ルギアにダブルターボは極力貼らないほうが良いです。逃げエネとして剥がしてジェットエネルギーで再度前に出ることも可能ですが、エネルギーや手張り権・プライマルターボ権を無駄に消費することになってしまいます。

完全にぶん回った後攻ライコポンには残念ながら勝てません。先にサイドを取られてしまったらチラチーノを挟む、ナンジャモで手札干渉するなどでなんとか1ターン有意義なサイドが進まない時間をもらいましょう。テツノツツミのハイパーブロワーがいつ飛んできてもよい覚悟も必要です(多くの場合チラーミィ・アーケオスを手放すことになります。)

この対面はガチグマを使う展開が多い分、いずれ使うからと先に置いてしまうと取られたときに困る可能性があります。博士の研究で巻き込まれるとき以外は抱えておいたほうがプランを通しやすくなります。

vs2進化系統

たねをごっつぁんプリファイ/サイド2枚でHP200前後のルール持ちシステムポケモンを取る/2進化ポケモンをチラチーノかアヤシシで取る これを組み合わせて3回やります。

リザードンでもドラパルトでもカーストボムの採用が多く見られます。そのため、実際に取るサイドは1枚か2枚少なくなります。

さらに加えてブライアが採用されている場合、そんなに簡単な話じゃなくなってきます。ブライア入りリザードンの場合こちらの1-1-2-2より早く(1+2)-3でサイドを取ることができるので負け筋になることも頭に入れておく必要があります。流れとしては

  • 先2) ルギアVstarでヒトカゲを取る 5-6
  • 後2) ヨノワールのカーストボムでチラーミィを取る 4-5
  • 後2) リザードンexで後ろのルギアVを取る 4-3
  • 先3) リザードンexをチラチーノで取る 2-3
  • 後3) リザードンexで後ろのルギアVstarをブライアで取る 2-0

といった形です。まあリザードン側がこの流れの要求を通すのはそれなりにハードルがあり(アメ3枚orエヴォリューションは必要そう)実際には1Tぐらい遅れると思いますが、ルギア側も先2でアッセンブルスターは全然安定しないので、結果として同じサイドの進み方になることはあるでしょう、

序盤に無駄にサイド1取るとブライア条件達成のために必要なカーストボムの回数が偶数回から奇数回に減ってしまい、先にサイド6枚取られてしまう危険性が高まります。ブライアが利用される自分のサイドが残り2枚の状況でのリザードンの打点は300点のため、無傷のルギアVstarでさえも飛ばせてしまいます。この流れを防ぐには、ブライア+α(カウンターキャッチャーや次のリザードンexなど)を持ってくる余裕を作らないようハンド干渉し、ボトルネックになるポケモン(大抵ピジョットex)を倒しましょう。最後にリザードンexを突破するリソースを残しつつ後ろのピジョットexが取れるならばそれが理想ですが、そんなに上手くいくかどうかは別の話です。このサイド展開にならないようにして自衛する方法もあるでしょう。

また、先攻を取れたり相手がヨマワルを置けなかったりして、ルギアVが180+カーストボム50込みで倒されるまでにアッセンブルスターが宣言できそうな場合には、ルギアVも含めてサイド2のポケモンをさらに出さない、出してしまった場合にはそこにレガシーエネルギーを貼っておくことで、サイド3枚取りを回避できるはずです。

一方、相手の(1+2)-3プランのことをあまり考える必要がない(カーストボムによるサイド1取得を経由できるポケモンがクレッフィぐらいしかいないため)のがチラチーノなしルギアの楽なところですね。ブライアについて長々と書きましたが、実のところ採用率が高いと予想しておらず(海外版ステラミラクルであるStellar Crownの発売直後でPTCGLで見かけることも少なかったため)対策を考えていなかったので、その場しのぎでありました。

先攻or後攻

相手のデッキがわからないという前提では先攻がやはり無難だと思います。

一方で後攻でも勝てる、というより後攻も1ターン目からサポートが使えるのがかなり強いです。相手がアグロ系統のデッキだとわかっている場合には後攻を取りたいですし、リザードン相手も、先にピジョットやリザードンが進化した状態で2ターン目を迎える後攻の方が試合の進め方が分かりやすいように感じます。

ミラーマッチでも、後攻の方が先に相手のアーケオスを取る権利があるので、プライマルターボを粗末に使っているルギアに対して捲ることができます。

採用・不採用カード

前述したデッキの構築思想を踏まえて、各カードの採用・不採用理由をそれぞれ解説します。

採用:ルギアV×3枚・ルギアVstar×3枚

4-3採用も気に入っていたのですが、ボール系統が潤沢にあること、3枚採用時にルギアVが2枚以上サイド落ちする確率は2.5%にも満たないことから3-3です。ルギアを3面立てるケースがあんまり想定されないこともあります。

採用:チラーミィ(HP70)×2枚・チラチーノ×2枚

サイド1枚なのに350点までらくらく見れる最強ポケモン。かわいくないですね。

後述のアヤシシVが単体で起動できるのに対し、チラチーノは進化ポケモンを立てるというハードルがあります。また、アーケオスを先に取られてしまうと安定して活躍できないという点もあります。2進化系統に対して正面を突破するのは最低1回で良いということもあり、2-2採用になっています。

ドラパルトがいるのでチラーミィはHP70の方が良いです。レジドラゴの場合はルチャブルのフライングエントリーに、ドラパルトの場合はかがやくフーディンのペインスプーンに泣かされることがあるので、HP70であることに胡座をかかず、余裕があればミストエネルギーを貼っておきましょう。

採用:アヤシシV

上限点がないダメージが出るポケモンとして予備枠です。チラーミィ/チラチーノはカーストボムで取られがちなんですが、アヤシシVはネストボールとジェットエネルギーがあればインスタントに起動できるので便利です。この性能でHP220なのでドラパルトがアヤシシVを1ターンで取るのにかがやくフーディンのペインスプーン要求なのもちょっとだけ偉いかもしれない。これはドラパルトに進化したけどワザ宣言できなかったような場合に生きます。

最初に4エネルギーついたルギアVstarでサイド2枚のシステムポケモンを取ったあと、ルギアが無視されてチラーミィやアーケオスを取られる展開はそこそこあるかなと思います。このとき、ルギアについたままのエネルギーで140点~160点分ストレージできています。プライマルターボのダブルターボ2枚+手張りジェットエネルギーで1枚で160点になるので、あと1枚エネルギーがどこかについていれば正面のHP330ラインを突破できます。

ここではリザードンexを想定して計算しましたが、勇気のおまもりやブーストエナジー古代がついたタケルライコやトドロクツキに対しても同様のことが言えます。ボスの司令かジャミングタワーが手札にないと勝てなかったゲームも拾えそうで良いですね。アヤシシ算に慣れてないと本番戸惑うので練習しておきましょう。逆に対面はアヤシシ算のことまで考えられてないことが多いでしょうし、それがアドバンテージになります。

サイド2枚のアタッカーなので、サイドの進み方によってはブライアで3枚取られて負けにならないように気をつけましょう。

採用:イキリンコex

これも大きな差別化ポイントになるでしょう。見れる山札が6枚増えるので、序盤の動きの再現性を高めることができます。当然エネルギーがたくさん手札にあるときは使いづらいですが、3枚ぐらいなら落としても大丈夫ですし、使う前に1枚手張りできるならそれに越したことはないです。2-2-2プランを通すのに必要なエネルギーですが、ガチグマを絡めれば10枚程度(ルギアとチラチーノで計9枚想定)で済ませることが可能です。このデッキはエネルギー16枚採用なので、一応は余裕があると言えます。元のレシピではエネルギー17枚なのでより安心して使えます。

後攻時にジニアとセットで引けていればお手軽にアーケオス2体をトラッシュすることができます。先攻時も見れる山札の枚数が増えるので安定してルギアやチラーミィを並べることができますし、運が良ければアーケオスを巻き込むことができます。

ネオラントexとイキリンコex両方を使ってしまうと残り1枠でベンチがカツカツなので、基本はネオラントを温存できると良いですね。言うまでもないでしょうが、イキリテイクを使わなくても要求を満たせていそうな場合に無理に使う必要もないです。

中盤以降に山札にある場合は、特に出したいたねポケモンがないけどキャプチャーアロマで裏が出たときに拾ってハイパーボールで圧縮しておきましょう。キャプチャーアロマは山札に残っていても不確定要素でしかないので、アッセンブルスターできてからの温存はあまり考えなくて良いと思っています。

採用:博士の研究×4枚

もともと回していたチラチーノなしルギアでも博士の研究は4枚採用で、これは変えたくないなあと感じていました。

ナンジャモと合わせてドローサポートが厚めな理由をいくつか挙げます。まず、序盤にアッセンブルスターでアーケオス2体立てる動きは安定しません。

二つに、ドローをかぜよみに頼ることができない局面がそれなりにあるということです。ターボ系統はもちろん、先攻にヨマワルが置けているリザードン・ドラパルトデッキに対して、ルギアを1面しか置けなかった状況でルギアを前に出しておきたくはないでしょう。あの手のデッキが、先攻2ターン目にピジョットとアタッカーをアメで進化し、後ろの1体しかいないルギアを呼び、サマヨールのカーストボムと合わせてルギアを取れる再現性はそこまで高くないと思いますが、後ろを呼ばなくて良いとなると要求がゆるくなってしまいます。これを通されたらまず勝てません。

三つに、ギフトエネルギーがどれだけ信用できるか不明瞭だったことです。ルギアも環境に増加傾向であることから、シンオウ神殿や改造ハンマーでギフトエネルギーを破壊しつつナンジャモを打たれるケースもあると想定し、少しでも山札にドローサポートがあるほうが望ましいと考えました。ボスの司令がなくても正面を突破して最後のサイド2を取ることができるデッキだからこそ終盤のドローサポートも輝きます。

ゼイユにしなかった理由は、やはり引ける山札の枚数が違うとアーケオスを落としてルギアを立てる確率が優位に変わってくること、先攻で利用できるメリットはイキリンコのイキリテイクでも同様に享受できることに尽きます。ハイパーボールとアーケオスのセットで山札から引いてくることが求められる以上、手札の枚数は大事です。

採用:ナンジャモ×3枚

どうしても手札に溜まりがちなエネルギーを山札に返すために必要で、少なくとも0枚ということはないでしょう。

序盤・中盤にキチキギスexを取ってスタートする展開も多いので、ハンド干渉がちゃんと相手に刺さるというのもポイントです。正面の2進化ポケモンを突破するタイミングと合わせて打つことで、マッハサーチ1枚だけでは解決できない局面を作りましょう。

Ciaran Farahさんの構築では2枚になっている枠ですが、個人的には博士で落としがちなので3枚あっても悪くないかなあと思います。

採用:ボスの司令×4枚

博士の研究が4枚な以上、トラッシュしてしまう分があるのでボスを減らすことはできません。チラチーノなしルギアの時代はボスの司令4枚でも全然足りない(からセレナでロトムVを呼ぶ前提)という感じでしたが、この構築の場合はちょうど適正枚数という感じがします。

採用:ジニア

イキリンコとの相性も悪くないほか、中盤に引いてもチラチーノやルギアVstarを持ってこれるのが良いです。いないときにある前提で動くと痛い目を見ます。

採用:ネストボール×2枚

序盤に安定してルギアを2面立てたり、チラーミィを置いたりするのに役立ちます。アヤシシVやガチグマアカツキexを場に出せるので終盤も強いです。

3枚入れたいところですが枠の都合で2枚なので、特にルギアの用意が1体で良い局面において無駄遣いしないようにしましょう。

採用:テーブルシティ×2枚

シンオウ神殿やポケモンリーグ本部などで困るのでスタジアム0枚は避けたいです。ギフトエネルギーやレガシーエネルギーを無効化するために出されたシンオウ神殿に対しては張り替えしてもすでに遅い(タイミング的にどうしようもない)のですが、放置しておくとジェットエネルギーが使えなくて困るケースが生じます。

博士の研究多投やイキリンコで手札を捨てられる機会を多くしたものの、アーケオスを持ってくる手段はやはり手札の引きやキャプチャーアロマのコインに強く依存しています。安定性を高めるため、テーブルシティで少しでも必要なポケモンを持ってこれるようにします。

相手にも利用されると嫌な気持ちになりますが、そういうものです。自分は回ったら向こうがどうであろうと勝てるんだからその確率を高めるために置いたのは合理的だ、と念じましょう。実際に合理的かどうかは難しいですね。

採用:ダブルターボエネルギー×3枚

Ciaran Farahさんの構築では4枚になっている枠ですが、1枚削っています。エネルギー管理がシビアになりますが、回せないレベルの不都合ではないです。

ダブルターボエネルギーはルギアVにあまりつけたくないため(キチキギスexやオーガポンみどりのめんexなどの強力なHP210ラインが取れなくなってしまう)、序盤に引いても使い所が難しいです。逃げエネにするとか、他のエネルギーを優先して手貼りするとかのほうが分かりやすいですね。

ダブルターボ2枚をつけたルギアVstarは2ターン分の手貼りだけでHP180ライン(イキリンコex、ミュウex、ネオラントV)を取ることができます。他のポケモンを取るのには向いていないと一目でわかるため、ルギアVラインが他にいる状況(あるいはルギアVstarをワンパンできない状況)であれば他のポケモンが優先して倒されることでしょう。しかし、この放置されるルギアは、実はアヤシシの120点分の打点をストレージする役割を果たしています。

採用:Vガードエネルギー

ミラーマッチでHP220のルギアVがワンパンされないようにあると便利です。また、チラチーノにつけておくと、ネオラントのアクアリターン120点を耐えることができます。

逆にミラー以外で輝く対面は、最近のトップTierだとあまりなさそうです。パルキアV/Vstar、エンテイVぐらいでしょうか。

不採用:オーガポンいどのめんex

げきりゅうポンプ要因としては以下の理由で不採用です:

  • 現状のルギアに採用されている率が高く、2進化系統のデッキ(リザードン・ドラパルト・サーナイト)はルギアを見るとマナフィを準備することが多いと予想されること
  • キチキギスexなどのシステムポケモンを壁にされた場合、2ターン目にボスの司令と合わせて打たないと効果的ではないが、アッセンブルスターの要求も考えると現実的ではないこと
  • レガシーエネルギーがサイドにいるとげきりゅうポンプが宣言できないこと
  • 基本水エネルギーを採用したとしても、戻した山札から再度水エネルギーを引くのが困難なこと

一方、すすりなくが非常に強力なワザで、Ciaran Farahさんの構築から弄ってもぜひ採用したいと考えていました。ソウブレイズやライコポン、レジドラゴに対してシステムポケモンを縛り続けて簡単にLO勝ちする選択肢を捨てたくなかったからです。しかし、この週末でカビゴンストールのシェアが上がっていることから、ソウブレイズであればサーファー・スグリの採用、レジドラゴであればプライムキャッチャー温存&レガシースターで回収、といったように対策が取られると想定し、ロック要因としての採用も見送りました。

カビゴンストールへの回答という文脈では、不採用によってげきりゅうポンプでジェットエネルギーを山札に戻し続けるムーブができなくなることだけが心配の種でありました。とはいえ、ロトムVを取って相手の手札を潤沢にさせなければギリギリ勝ちきれるかなあというつもりではいました。ミミッキュも闘オーガポンも突破手段がありますし。

不採用:ブラックキュレムex

チラチーノ抜きルギアを回していたときにドラパルトexへ打点が足らない問題への対策の為一瞬採用していましたが、ドラパルトだけのために採用するのは微妙なので抜きました。レジドラゴに対してはVstar無視で2-2-2決めることができるし、タケルライコに対してはガチグマ・かがやくリザードンで打点が足りてます。

チラチーノありのこのデッキの場合には正面突破できるので尚更いらないです。

オーガポンいどのめんexのすすりなくについて触れた通り、カビゴンが良い立ち位置の環境がポケモンを入れ替える手段を要求しているから刺さらないと感じたのもあります。オーガポンとブラックキュレム両方採用して、ドラゴンタイプのデッキに対し序盤にブラックキュレムで入れ替え手段を切らせて最後にすすりなくを通すのはありかもしれません。が、わざわざそんなことしなくても勝ち得る対面だと思っています。

不採用:キチキギスex

枠としてはイキリンコexとの比較になります。アッセンブルスターを宣言するまでの安定性が課題という問題意識に対し、キチキギスが発動するタイミングが遅い上、ドローできる枚数が少なく、トラッシュに送る機能もないことから、この問題意識の上ではイキリンコexの選択が優勢と言えます。

アッセンブルスターできてからはギフトエネルギーを自在に配置できるので、シンオウ神殿や強制気絶などの回避手段がない限りはドローはできます。また、ドローサポートにかなり枠も割いてます。そこに追加で3枚引けると嬉しいとか、回避手段を取られる確率が高いとかいう状況になって採用を検討するカードかなと思います。

一応ワザの評価をしておきますが、オーガポンいどのめんを差し置いてまで使いたいと思ったことはないです。

不採用:クレッフィ

テツノイバラexと当たっても負けたくない人は入れると良いかもしれません。僕は2回踏まないと思ったので切ってます。

その他の対面に対しても刺さらないこともないのですが、自分の動きの安定性を高める方が大事という観点で採用しませんでした。

不採用:スーパーボール

ネストボールに枠を割いたため。進化先は博士とキャプチャーアロマとハイパーボールでなんとかします。

1ターン目にキャプチャーアロマで表が出て仕方なくアーケオス持っておいたらナンジャモされるのあるあるだと思っていて、ネストボールとともに採用するならダークボールも候補に入れたいです。山札がシャッフルされた状態ならスーパーボールと同じです。たねポケモンを求めている場合に、ナンジャモ後にダークボール以外のボールがなく、ナンジャモ前のもともとの手札から探さざるを得ないときは困ります。

不採用:ネジキ

ルギアを安定して2体置ける構築にするほうがコスパが良かったので不採用。ドローサポートが博士の研究な都合上ネジキもトラッシュに落ちて使えないまま終わりな気がします。

自分はネジキ大好きでルギアに2枚入れていた時期もありましたが卒業しました。今入れるネジキはテクいことしてる自分に満足して試合に負けるだけだなと感じてしまいました。

今のルギアは安定性が課題と感じており、ネジキではその問題を解決できないので見送りましたが、今後の追加カードによってそれが解決されるならば、様々な対面を見るバレット性能を高めたり、不意打ちで相手をバグらせるための採用も考えられます。

不採用:パーフェクトミキサー

バトルコンプレッサーなんで最強なんですが不採用です。デッキ構築の思想としてはアーケオスを落とす安定性のためにレガシーエネルギーを差し置いてほしいところですが、安定のボトルネックがパーフェクトミキサーを確実に引くという別の問題に移るだけに感じました。これを序盤に安定して打つにはペパー型にせざるを得ないのですが、ドローが足りずポケモンを並べるのがおろそかになってしまいます。またそこまで頑張ってサイド落ちしていた場合には本当に救われません。

まだ発展途上ではあるので、研究してみたいものの今より格段に安定性が上がるとは思えません。シャクヤやグラジオがいる世界なら少しは変わってくるのでしょうか。あと単純にレガシーエネルギーのサイド減少効果が強すぎるのもありますね。

不採用:ジャミングタワー

勇気のおまもりやブーストエナジー古代を無効化する、エヴォリューションを言わせないなどの目的で採用されがちです。別のスタジアムを入れたので抜きました。チラチーノなしの場合には入れないとただでさえ足りない打点がさらに足りずゲームにならないと思います。

ジャミングタワーを採用しない上にオーガポンいどのめんexを採用しない場合に一番問題となる対面はサーナイトexですが、正直切ってました。実際、Baltimore Regionalの決勝でも、BO3の1戦も取れずにルギアがサーナイトに負けています。

ではサーナイトを無視できるのかという話ですが、僕のシティでは一戦も当たりませんでした。これは幸運かもしれません。環境上位のデッキどれにも微不利な上にカビゴンストールに勝てない(テレポートブレイクのラルトスがいるからサーナイトがカビゴンに強いというのは迷信です)のであんまり多くないような気がするのですが、実際にはルギアに迫る成績なようで不思議です。サーナイト時間かかるから焦らせてしまって相手がバグるのかもしれないですね。

実際のマッチアップ

予選

予選のスイスドローは5-1で5位という結果でした。

1戦目 vsソウブレイズex/オリジンパルキアVstar 後攻 ●

何もできずにルギアがどんどん飛ばされていくのを眺めていました。水オーガポン入れておけばよかったとひどく後悔したのですが、対戦後に聞いたところちゃんとサーファー入ってた型だったので、すすり泣いたとしてもやっぱり負けてます。

2戦目 vsブリジュラスex/オリジンディアルガVstar 先攻 ◯

アッセンブルスターが出遅れて先にルギアVがブリジュラスに取られてしまう展開でスタート。その後ブリジュラスexを2回チラチーノで突破しハンド干渉を絡めてなんとか1ターンパスもらって逆転しました。

このデッキの安定性について評価していなかったので、ルギアVが取られたときには2連敗でシティ終了か~という気持ちでした。

3戦目 vsミミッキュ/オーガポンいしずえのめんex 先攻 ◯

対面練習も座学もできていなくて、デッキの存在だけ知っているという状態。デファクトの60枚が全くわからないので戦い方もよくわからず不安でしたがなんとか戦ってみました。このデッキの存在はBaltimore Regionalで知ったので見ていてよかったです。

先3にアッセンブルスターはできたものの、ロトムVをルギアVstarで取れる展開になるまで待機。下手にエネを貼るとピーニャやメガトンブロワー、カットロトムなどが危険。サイド1枚取ってもカウキャ飛んできてあんまりおいしくない気がしたので、手札にあるボスを待ってました。

ロトムVを取ったあとは前に出てくるポケモンに合わせてアタッカーを変えて、ミミッキュ2体と闘オーガポンを取って勝利。闘オーガポンはダブルターボを貼ったルギアVで2回かチラチーノで取れます。

4戦目 vs悪リザードンex/ピジョットex/ヨマワール 後攻 ◯

正面のキチキギスexをルギアで→正面のリザードンexをチラチーノで→後ろのヒトカゲ呼んでごっつぁんプリファイで6枚

相手の回りがあまり良くなくてリザードンラインを2つ準備できていなかったのが痛そうでした。

5戦目 vsルギアVstar 後攻 ◯

ミラー後攻は負けたなあと思っていたけど、相手が完全に止まっていたのでサイド2枚のポケモンを3回取って殴り勝ちました。こちらも微妙な感じでしたが後3でアッセンブルスターしサイド2枚取ることができました。

いい感じにサブマリンできていてそろそろ緊張してくる。

6戦目 vsトドロクツキex/モモワロウex 先攻 ◯

ラティアスexとシャリタツが入っていて、かなり安定に寄せているなあという印象でした。

自分の手札がかなりよかったので先攻2ターン目アッセンブルスター宣言し、ルギアVstarでキチキギスexを取ってスタート。改造ハンマーをケアしてルギアVstarにミストエネルギーを2枚貼っているのがポイントです。その後はチラーミィが取られてしまいましたが、ガチグマとアヤシシで2枚ずつ取って勝利。最後のアヤシシのバリアーラッシュは400点以上出てました。

決勝トーナメント

準々決勝 vsドラパルトex 後攻 ◯

後攻2ターン目アッセンブルスターで正面のドラメシヤをごっつぁんプリファイしてスタート。その後は正面のドラパルトをコロコロ、後ろのドラメシヤを再度ごっつぁんプリファイして2-2-2。

準決勝 vs悪リザードンex/ピジョットex/ヨマワール 後攻 ●

これまでギリギリなんとかデッキとして回っていたのですが、ここで完全に止まってしまいました。手札にある大量のエネルギーを泣く泣く博士で捨ててもまたエネルギーだらけの手札に。そしてこれもまた博士の研究で捨てざるを得ず、アッセンブルスターできた頃には山札のエネルギーは残りわずか。

カーストボムを2回打たれたので自分のサイドは4枚。相手のサイドは3枚(レガシーつきルギア・チラーミィ・アーケオス)。デッキにあるエネルギーは1枚、手札には2枚という状況。正面には100ダメージ(アーケオスのスピードウィング)を負ったリザードンexがいる。こちらにはガチグマが手札にあり、正面に出したアーケオスに逃げエネ1を貼ってガチグマを前に出す。またベンチには200点出せるルギアVstarがいて、正面のリザードンは取れないけど後ろのロトムVは取れそうという状況。

ここでナンジャモを使って山にエネルギーを戻し、プライマルターボでガチグマに2エネつけて前のリザードンを取り、サイドから何らかのエネルギーが引け、かつナンジャモ後にボスの司令にたどり着ければ、先に2-2を通してまだ勝てる!!と思ってナンジャモを打ったら、もともと山にあった方のエネルギーを引いてしまい夢破れました。ちなみにこれを通してもマッハサーチブライアで負けていたっぽいです。それはもうケアできません。

感想と謝辞

自分が土日多忙でなかなか大会に出られていないというのもありますが、公式戦(トレリ以外)での入賞は初めてでした!総じて勉強不足で落とした試合がなく、今の実力かまたはそれ以上の良い結果が得られたと思っています。身近に調整できる仲間はいない状態で細々とやっておりますが、今後も国内外の情報にリーチできる特性を活かしてチャンピオンシップシリーズ2025を走り抜けます。

最後に、大会を運営してくださったジャッジの皆さま、フレンドリーに対戦してくださり応援もしてくださった対戦相手の皆さま、普段一緒に対戦してくださる皆さま(とりわけTCGカフェ&バー EVOの皆さま)、そしてこのエントリを読んでくださった皆さまに感謝の言葉を述べて締めます。ありがとうございました。

*1:id:arthur-1ははてなスタッフなので、noteではなくはてなブログに書いています

*2:https://x.com/fc_tenjin/status/1793894225941336487