株式会社はてなに入社しました
といういつものやつではなくて、これは本当の入社エントリ(にしては遅すぎないか?)です。
株式会社はてなにWebアプリケーションエンジニアとして入社して4か月が経とうとしています。 はじめての査定結果が通知され会計年度が終わろうとしているこのタイミングで振り返っていきます。
自己紹介
id:arthur-1 です。お理工だけじゃダメなんだ大学の学部に7年間通った後に、はてなに新卒入社しました。
3留なのでどこにも雇ってもらえないと思っていたけどなんとかなりました。
学生時代は学園祭実行委員会で参加団体向けの Web 申請システムやお客さん向けの優良企画投票システムを作ったり、ボードゲームに関する Web サービスを個人開発・運用したりしていました。
また、専攻はコンピュータサイエンスだったのですが、研究では比較的得意だったプログラミング系から距離を置き、数理最適化×信号処理という分野をターゲットとしていました。
会社のこと
新卒研修
新卒エンジニア研修として、他の新卒エンジニアと一緒にとある社内向けサービスを開発しました。 この時の話だけで 1 エントリ書けてしまうので、今回は触れないでおきます。
技術グループのPodcast である Backyard Hatena でも少しだけ紹介されています。
所属チームのこと
5日間のエンジニア研修が終わったのちに、Mackerel という監視 SaaS の開発チームに配属されました。
Mackerel 開発チームへの onboarding
「Mackerel アプリケーションエンジニア入門」として、各領域に設定された実績を解除していきました。 チームとしてのタスク(スプリントバックログアイテムの消化)をメインとしてこなしつつ、余った時間で以下のような内容について学習しました。
幸いなことに、Mackerel で使っている技術スタックと自分が持っていたスキルがある程度合致していた(Scala・TypeScript+React)ので、業務に必要なプログラミングの習得には時間がかかりませんでした。 join して 3日目には最初の Pull Request をマージすることができました。 しかし、インフラ周り(特にクラウドサービス)の知識はほとんどなかったため、最初は話についていくのが大変でした。
メンターを始めとするチームメンバーの方々から絶妙なタイミングで新しいことにチャレンジする声掛けをしていただきました。 そのおかげで、毎日少しずつ背伸びをしながら、できる業務の幅を少しずつ広げていくことができました。
また、SRE と同じチームで一緒に仕事をしていることもあり、入社時と比べて格段にインフラ周りの知識が身についています。 これは、留学するとめちゃくちゃ英語できるようになる、みたいな話と近いかもしれません。
業務の上で心がけたこと
dogfooding
Mackerel を自分で使っているうちに見つけた要改善ポイントを、積極的にプロダクトバックログアイテムとして起票しています。 誰のどんな課題をどうやって解決するのかをきちんと言語化するのは大変ですが、時間をかけても良い大事な作業だと考えています。 これによってプロダクトオーナーを始めとするチームメンバーに、課題そのものや、課題の価値によってプロダクトの価値を上げられるということを共有することができます。 結果、優先度が高いと判断されたアイテムは、素早くスプリントに載せられ、チームとして取り組むことになります。
大規模なシステム開発だと、上から降ってきたタスクをただこなしているだけの人間になってしまいそうと思っていましたが、現実はそうではありませんでした。 Mackerel チームのスクラム開発では、 dogfooding を通じて明らかになった課題を、プロダクトの価値を高めるために解決していく仕組みが整っています。 自分がプロダクトに貢献できているという実感を持って取り組む仕事はとても楽しいです。
また、dogfooding から始めたこの取り組みによって、他のプロダクトバックログアイテムについても、利用者のことを考えた進め方を提案して進めることができています。
先ずテストより始めよ
チームに join してしばらくの間は、アプリケーションの仕様の理解に時間が掛かります。 先にテストを書いたり修正したりして、不安な場合にはこの状態で他のエンジニアに見てもらうことで、仕様への理解を深めました。 その上で、テストが通るようにアプリケーションコードを改修しました。
闇雲にタスクに取り組むのではなくテストコードから始めることにより、手戻りを減らしつつ、自信を持って Pull Request を作ることができました。
最後に
特に入社エントリとしてのまとめとしての話は用意していないのですが、このエントリで楽しく仕事をしていますという雰囲気が伝われば、エントリの目的は果たしていそうです。
これだけだと締まらないので、将来の話を少しだけします。
8月から始まる来半期は、自分の成長だけを考えていた状態からチーム・プロダクトの成長も合わせて考えられるようにシフトしていきたいと考えています。 チームとしてカバレッジが足りていない領域や、プロダクトが抱えている問題に合わせて、自分の成長の指針となる目標を設定しようと、メンターやディレクターと相談しています。
こんな形で今後も public な振り返りを定期的に書いていきたいですね。