Diary of a Perpetual Student

Perpetual Student: A person who remains at university far beyond the normal period

周囲の iPhone ユーザに迷惑をかけまくっていた話

僕は Apple 信者ではないのに、どういうわけか Apple 製品に囲まれて暮らしている。 M1max の Macbook Pro に Magic Trackpad と Magic Keyboard を繋いで仕事をし、 iPad Air で動画を見ている。 そして、財布には AirTag をつけている。

この AirTag は発売日に即ポチしたのだが、 iPhone を常に持ち歩いている人にしかあまり恩恵がないということを知らずに購入してしまった。 AirTag はインターネットに直接繋がっていなくても、日本に数多と存在する iPhone 総出の力で探し物の場所を特定することができるという優れ物である。 しかし、その仕組み上、自分が iPhone を持っていないと持ち物を所有者自身が持っているという判定ができないのだ。

そして、僕は iPhone を持っていない。 おサイフケータイを昔から使ってきた関係でスマートフォンAndroid 製品を選んでおり、今更変える気もないからだ。

そのため、一応手元の iPad と紐付けはしておいたものの、大きな iPad を普段持ち運ぶことはないため、たまに音が鳴る*1高級ストラップとして運用していた。

使用し始めて15か月が経つ頃には、 iPad に「AirTag の電池がバッテリー残量が少なくなっています」という通知が来ていた。しかし、忘れ物タグとしては使っていないので通知を放置していた。これが事件の引き金となる。

一緒にドライブをしていた友人が、「変な通知が何度も来るんだが」と言ってきた。iPhone の画面を覗き込むと、画面下部に見覚えのあるこんな通知が出ている。

そうだ、これは AirTag を初期設定するときの画面である。電池が切れかかっていたからか、AirTag が初期化されてしまったようだ。 そして、残っていたわずかな電力を使って、周りの iPhone ユーザに母をたずねて三千里していたということらしい。

時代遅れの Lightning 端子を備えた iPhone アンチの僕としてはいい気味だったかもしれない。 しかし、これで第三者に AirTag を登録されたら、自分の居場所が追跡されてしまう可能性もあって笑い事ではなくなってしまう。

「AirTag くんごめん……すぐ楽にしてやるからな」

そう言って僕は AirTag の電池を抜いた。

今日の教訓

AirTag を高級ストラップとして運用している人はボタン電池を外しましょう。

*1:AirTag は、持ち主の元をしばらく離れていると、防犯のために音が鳴る