まとめ
- Googleスライドやそのテンプレートを作る人は、ページ設定から解像度を上げよう
- そうすると、Speaker Deckにアップロードするときなどに画像や文字の品質が上がる
本編
Googleスライドを新しく作成するとき、自然とアスペクト比が16:9の設定になっているかと思いますが、これが実際にどのぐらいのサイズなのかを気にしたことはありますか?
そもそも、Googleスライドの縦横サイズは、ファイルメニューの中にある「ページ設定」で確認・変更することができます。
デフォルトだと以下の通り「ワイドスクリーン(16:9)」になっているのですが、ここから「カスタム」に変えて単位も変えてみると、「ワイドスクリーン(16:9)」というのは960*540pxであることがわかります。現代でもデフォルトがFull HDになっているわけではないのです。
画面に映してスライドショーをする分にはこの設定で問題なく鮮明に描画できているはずです。しかし、PDFや画像としてエクスポートしたり、エクスポートしたPDFをSpeaker Deckなどのスライド共有サイトにアップロードしたりする際には支障が起きます。
デフォルトの設定でGoogleスライドからエクスポートしたPDFをSpeaker Deckにアップロードし、その後再び編集画面に行くと、以下のような表示がされていることがわかります。
スライドデータの解像度が足りず、変換の品質が下がってしまう可能性がある旨が書かれています。Googleスライド上の解像度である960*540pxよりもっと小さなサイズとして表示されている理屈はあまりわかりませんが、いずれにせよスライドの大きさが足りていないということです。
元のファイルの解像度が低いと、スライド内の画像の品質が落ちてしまうことがあります。また、Speaker Deckではフォント部分も画像のように変換する処理を行っているので、文字も同様に荒くなってしまったり、周囲のノイズが増えてしまったりすることがあります。
比較用のサンプルデータを用意してみました。デフォルトのサイズでPDFエクスポートしたものと、ページ設定を1920*1080pxにしてエクスポートしたものをどちらもSpeaker Deckにアップロードしました。
speakerdeck.com speakerdeck.com
遠目ではあんまり違いがわからないですが、頑張って拡大してみると、微妙〜〜に左側のデフォルト設定の方がギザギザ感が強い箇所があったり、ノイズが多い部分があったりします。もっと良いサンプルが作れたら違いが一目で分かったかもしれないです。
ページ設定を1920*1080pxにしてエクスポートしたPDFをアップロードしたときには、先ほどのようにYour deck is less than 1000px wide.と注意されていません。
技術イベントで登壇し資料を共有する人や、デザイナーとしてスライドのテンプレートを作る人は、ぜひGoogleスライドのページ設定を確認してみてください。見やすい・読みやすい資料を提供して、読者の没入感を高めましょう。