Diary of a Perpetual Student

Perpetual Student: A person who remains at university far beyond the normal period

聞き手と共有しているコンテキストを意識して伝え方を選ぶ

自分は以下の2点を理由に、外国語を直訳したような堅い言葉で話すことがある。

  • ボードゲームの翻訳をしている
  • 日常の思考を日本語ベースで行っていないことがある

英語を翻訳していると a, an と言う冠詞に何度も遭遇する。日常会話では何も気にせずに済むのだが、ボードゲームの翻訳となるとそうはいかない。日本語に翻訳した後に、複数なのか単数なのかと言う情報が欠落する可能性があるからだ。ボードゲームに限らず一般にゲームをプレイする上で、ルールの曖昧さ・解釈の不一致はプレイへの集中を妨げる大きな障害となる。

前提とするコンテキスト(文脈を超えて、場や間といった概念も含まれるだろう)の大きさをいかに小さくするか、それはある意味正義なのだが、ある意味では正義ではない。表現として限りなく正確だったとしても、受け手がどう解釈するかは結局受け手次第なのである。

自分はコンビニで煙草を買うとき、レジで「◯◯ひとつください」という風に、目的のモノと数量を明示してお願いする。しかし、結構な確率で「ふたつですか?」と聞き返されてしまう。自分の滑舌が著しく悪いわけでもないのに、だ。子音は同じものの母音は違うので、聞き間違えにくいように思う。

ここには、単数がデフォルトで、いちいち数量を言うやつは何個か欲しいのだろう、と言うバイアスがあるのだと思う。忙しい人が買い物に来るコンビニでは尚更のことである。

5W(When, Where, Who, What, Why)を意識して、適切な物の伝え方 (How) が選べるようになりたいと思う。そして、それはこのブログでも同様である。


余談: なぜこんなエントリを書いたのか